ユニクロについて思うこと
今や街中で見ないことのないユニクロ。 イオンモール、キューズモールなどのショッピングモールには必ずと言ってよいほど店舗が入っています。
私の住む大阪では、大阪駅をはさんで南北に4店舗がひしめき合っています。
では、このユニクロの戦略とは何なのか?
ユニクロは1984年に、柳井正さんが広島県に1号店をオープンさせたことに始まります。
この方が柳井正さんです。カリスマ経営者としても有名ですね。
当初の店名は「ユニーク・クロージング・ウエアハウス」(UNIQUE CLOTHING WAREHOUSE) これが「ユニクロ」というブランドの語源のようです。
もともとはユニクロの表記は "uni-clo"だったのですが、香港に進出する際に商標を"uni-qlo"と間違えられたのを柳井さんが気に入り、商標をこれに統一したらしいです。
また、ユニクロという会社は、ファーストリテーリングという会社の子会社になります。
ファーストリテーリングはユニクロのほかにジーユー、セオリー、PLSTなどを子会社としています。
世界での売上高ランキングではユニクロ単体でも6位、ファーストリテーリングとしては2位のまさにグローバル・カンパニーに成長しています。
ユニクロのこれまでのヒット商品といえば、色々思い出されます。
1998年に発売されたフリース、1998年には850万枚を販売し、大流行しました。
街中でカラフルなフリースを見ない日はありませんでした。
その後も、チノパン、ヒートテック・インナー、ポロシャツ、ジーンズ、ウルトラライトダウン、などで市場にファッションの流行をリードしてきた感がありますね。
最近では、スーツやシムレスダウン、ハイブリッドダウンが話題になっていますね。
私もシームレスダウン、買っちゃいました。 ユニクロシームレスダウンはコスパ最強ですね でもユニクロ商品、昔と少し変わってきたと思いませんか?
そう、少し高くなってきているんです。
かつては「ユニバレ」という言葉がありました。
あまりにもたくさんユニクロの服が流通しているため、着ている服が「ユニクロ」であることがバレてしまうこと。
大勢の消費者が持っているユニクロを、自分も着ているのが恥ずかしい、という意味合いを暗に含んでいます。
私も一時期そう思い、ユニクロで服を買うのをやめようと思っていました。
当時のユニクロのイメージは、「低価格」「質はよくない」といったところでしょうか。
でも今のユニクロは「低価格で高品質の商品を」というブランドイメージを浸透させています。
ターゲットを今までの若者から幅広く老若男女に広げています。
これにはファーストリテーリングの戦略としてジーユーの存在が大きいと思います。
グループ企業として、若者向けの「低価格」戦略をジーユーに担わせ、ユニクロのブランドイメージを高品質化させています。
そうすることで、現在では「ユニバレ」という言葉は死後になりつつあり、街中で来ていても恥ずかしいという感覚はなくなりました。
とにかく「低価格」を求める若者はジーユーへ「手ごろな価格でいいもの」をもとめる人は「ユニクロ」へという構図ができています。
これは、GAPがかつてオールドネイビーという低価格ブランドを日本で展開していたのとよく似ています。
(オールドネイビーは現在国内から撤退しています) この戦略が、ユニクロ復活のきっかけになっていいるとおもわれます。
マーケティング的にはもっと難しい理論が展開されますが、簡単に言うとこんな感じです。
私も、最近のユニクロ商品は以前にくらべ、少し高くなったが品質は良くなったと感じています。
これからもユニクロがどんな商品を生み出すのか楽しみです。